できもの
「できもの」と言っても、その形や症状はさまざまです。
盛り上がったもの、平らなもの、ぶら下がったものなど形だけでもいろいろです。
痛みの有無や色合いの他にも、「できもの」ができる場所などにも個人差が見られることがあります
このように、さまざまな種類がある「できもの」ですが、日常生活において発生しやすい「できもの」にはいくつかの代表的なものがあります。
皮膚科で診察される代表的な皮膚のできものには、以下のようなものがあります
イボ(尋常性疣贅)
ヒトパピローマウイルス(HPV)によって引き起こされる。通常、手や足に見られます。液体窒素で治療します。
粉瘤(アテローム)
皮膚の下にできる良性の嚢胞。 一般的に背中や首、顔に現れる。時々感染を起こすので早めに処置が必要です。
脂肪腫
皮下脂肪組織に発生する良性の腫瘍でゆっくり成長し、柔らかい塊として感じられます。
ほくろ(母斑)
色素細胞(メラノサイト)が集まったものでみなさん最も馴染み深いと思います。
形状や色に注意が必要で、異常がある場合は皮膚がんのリスクがあるため切除が必要です。
軟性線維腫(スキンタッグ)
小さく柔らかい突起物で一般的に首や脇の下、股間部に見られます。悪性のものではありませんが整容的に切除を希望される方が多いです。
皮膚がん(皮膚悪性腫瘍)
基底細胞がん、扁平上皮がん、メラノーマなどがあり早期発見と治療が重要です。
これらのできものは、それぞれ異なる原因や特性を持ち、治療法も異なります。疑わしいできものがある場合は、皮膚科医に相談することが重要です。