多汗症
多汗症とは体温調節に必要な範囲を超えて、日常生活に支障が出るほど異常に多くの汗をかく病気です。
多汗症の原因
原因不明の「原発性」と、病気や更年期などが原因の「続発性」があり、特に手のひら・足の裏・脇の下などに集中する「局所多汗症」に悩む方が多いです。
汗を出す命令は、脳の「視床下部」という場所から交感神経(自律神経の一種)を伝わって、皮膚にあるエクリン腺という汗の腺に送られます。
単なる汗っかきと思われがちですが、精神的なストレスや緊張によって悪化しQOLの質を著しく下げる原因となります。現在は症状を抑える治療法が豊富にあります。
多汗症(特に原発性)の人は、このエクリン腺自体の数が多いわけではありません。交感神経が過剰に働いてしまうことで、脳からの「汗を出せ」というサインが必要以上に強く伝わってしまうのが主な原因と考えられています。緊張やストレス(精神的発汗)、温度の変化(温熱性発汗)がトリガーになります。
保険適用のある新しい塗り薬(抗コリン薬)
これらは、発汗の命令を伝える神経伝達物質(アセチルコリン)の働きを皮膚の表面でブロックするお薬です。毎日継続して使用することで高い効果を発揮します。
脇の多汗症(原発性腋窩多汗症)
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エクロック®ゲル (5%)
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特徴: 日本で初めて(2020年)承認された脇汗用の保険適用の塗り薬です。
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使い方: 1日1回、専用のアプリケーター(塗布用の器具)を使って手を汚さずに両脇に塗ります。
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対象: 12歳以上。
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ラピフォート®ワイプ (2.5%)
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特徴: 2022年に登場した、1回使い切りシート(ワイプ)タイプの薬です。
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使い方: 1日1回、個包装されたシートを開けて両脇をさっと拭き取るようにして塗布します。旅行や外出時の携帯にも便利です。
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対象: 9歳以上。
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手のひらの多汗症(原発性手掌多汗症)向け
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アポハイド®ローション (20%)
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特徴: 2023年6月に発売された、日本初の手汗専用の保険適用外用薬です。それまで手汗に悩む多くの人が待ち望んでいた新薬です。
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使い方: 1日1回、就寝前に両方の手のひら全体に塗り、翌朝しっかりと洗い流します。
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対象: 12歳以上。
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従来から使われている塗り薬(塩化アルミニウム液)
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特徴: 汗に含まれる成分と結合して結晶を作り、汗腺(汗の出口)を物理的に塞ぐお薬です。脇、手、足の裏、顔など、さまざまな部位に使用できます。
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注意点: 非常に効果的ですが、日本の医療保険が適用されないことが多く、多くの場合は病院が独自に調剤した「院内製剤(自費)」として、あるいは市販の医薬部外品として購入する必要があります。また、肌への刺激が少し強いため、皮膚の痒みや赤み(かぶれ)が出やすい性質があります。
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コンフォート・スタンダード 各5,500円(税込)
ボトックス注射:手・足・脇
注射で発汗の信号をブロックし、約4~9か月間汗を強力に抑える
治療法です。
脇全体 77,000円(税込)
イオントフォレーシス:手・足一部保険適応
微弱な電流で患部の汗腺の働きを抑える治療法です。
1回約20分で、初めのうちは週に1回ペースで5回、症状が軽くなってきたら2週間~1ヶ月に1回のペースで治療します。
